ちぐはぐな日々の出来事 〜FTMゲイの日記〜

FTMゲイ(性同一性障がい)当事者のリアルな日常日記です。

【5月21日】はじめまして。僕はアダルトチルドレンです。

僕は、虐待されて、育ちました。

 

幼い時から自分の意見も言えず、

 

家族の顔色を伺って育ちました。

 

両親が離婚したのは僕が産み落とされてから7ヶ月後のことで。

 

僕は、母方の母親(祖母)が「早く孫を産め。」と急かされて出来た子だったそうです。

 

僕の父親は、「若いからお父さんできない」といい。

 

父方の母親はギャンブル依存症アルコール依存症で「子供(父親の事)は自分の金だ!!だから子供を作るな!!」

と、日頃から母親に対して言っていたそでうです。

 

最終的には僕の父親は逃げて、家に帰ってこなくなりました。

 

養育費等は1度も払ったことないそうです。

 

そんな環境でした。

 

初めは愛されてたのかもしれません。

でも、その「愛」はどんどん歪んでいって。

愛情がズレていきました。

 

暴力、暴言、性的行為に変わっていきました。

 

母親からは暴力と無視。

祖母からは医療的ネグレクトと暴言。

母親の弟(叔父)からは性的な発言。

 

こんな環境だった。

 

そりゃ、精神的にもおかしくなるよ。

 

僕はいつのまにか、心の傷を見ないふりをってきて大人になりかけてる。

 

成長していってる。

 

それが、怖くてたまらない。

 

16歳の時に捨てられた。

 

その辛さが、未だに心を縛り付けてる。

 

 

話が変わって申し訳ないけど。僕の初恋の人の話しをさせて欲しい。

 

家庭内での虐待があった時。

唯一、ネットで知り合った。似たような境遇の子。

僕の心の拠り所。

生きる糧。支え。凄い好きな人やった。

その子に気づいたら恋してた。

その子の笑顔が好きで、声も、態度も、仕草も。

何もかも好きだった。

誰よりも一生懸命に「生きよう」としている子だった。

 

でも、その子と、僕は、結ばれることはなかった。

 

最終的に結末を言うと。

 

彼岸花が咲き誇る時期に亡くなった。

 

呆気なかった。

 

ベランダから首を吊って飛び降りたらしい。

 

即死だったそう。

 

僕は、その子の葬式にも行かせて貰えずに。

 

場所を教えられていないから墓参りにも行かせて貰えず。

 

その子に未だに会えていない。

 

その子に未だに別れの挨拶さえも出来てない。

 

 

一方的に置いていかれる、悲しみを、中学一年生の時に知った。

 

本来、生きてたら、「大好きだよ。僕と付き合ってよ。」って。

告白するつもりだったんだ。

死んでしまったから、もう何も言えないけど。

辛いよ。

酷いよ。

狡いよ。

 

いや…。狡くて酷いのは僕の方かもしれない。

 

誰よりも生きたかった君だけは辛くて悲しい最後を迎えて。

誰よりも死にたかった僕だけは今ものうのうと生きてて。

 

君のこと。大好きだったけど。

 

「自殺を選んだ君のことは愛せなさそうだよ」

 

僕も、いつか。

「死にたい」自分と「生きたい」自分。

両方を愛せるようになりたい。

 

彼岸花が咲く頃。

僕は、いつも君のことを思い出す。

 

彼岸花花言葉は「諦め」

 

それと同時に

 

「また会う日を楽しみに」

 

いつか、会う時まで。

 

僕は、心の傷を負ったまま、大人になって。

でも、今じゃそれなりに生きていける歳になって。

雑踏に紛れればどこにでもいるような青年になり腐った。

僕も凡人と変わらない。

でも、単純に殴られた傷が消えないんだ。

辛いよ。でも。それでも。

今のパートナーと添い遂げようと思ってるし。

今の家族を大切にして、愛のある環境で、1から、いいや、0から人生を始めようと思ってるよ。

 

身勝手だけど。

僕は。君の分まで。愛されて、生きていこうと思ってるよ。